★イラストレーターとドローイング力。

どんなにデジタル化が進んでも、
デッサン力やクロッキー力を元にしたドローイングのスキルが、
昔も今もクリエイター達の表現のバックボーンの一つであることに間違いはありません。



先日とある仕事で、俵屋宗達の風神雷神を素材イメージとして、
イラストを描く機会を得ました。



今まで良く見ていなかったので気にしていませんでしたが、
宗達のこの絵に関しては、人物デッサンがもうグチャグチャ。(*_*;


迫力を出すために狙った表現なのか、単にスキルが無かったのか・・・。
植物は誤魔化せても、動物は苦手だったのかもしれませんね。

宗達より100年も前に生きていた、ダ・ヴィンチと比較すると、
日本の平面文化は、欧米の遠近法文化に対して、
どうしても稚拙に感じてしまいます。


イラストレーションにデジタルが進出する以前は、
デッサンやクロッキーのスキルそのものが、
イラストレーターとしての「商品」になる時代がありました。

絵を仕事にしているからといって、ドローイングが上手いとは言えない。
(むしろ下手な人の方が多いかも^_^;)
ドローイングが上手いアーティストは、仲間内からも尊敬の眼差しを浴びます。

欧米のちゃんとしたイラストレーターたちは、
必ずしっかりとしたドローイングの基礎を持っているのに対して、
文化の違いのせいか、日本のイラストレーター達の仕事は、
それを持っていなくとも成立してしまいます。

ドローイングスキルに関しては、
少なくとも、無いよりはあった方が、
仕事の幅は広がることまちがいなしですね。

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