☆サインにビビる。

仕事で、自分の作品にサインをすることが、たまにある。




エディトリアルメインで活躍する一部の人以外、
基本的にイラストレーターは仕事で印刷物になる作品上に、
サインを入れる慣習がない。



入れていけないというルールも契約もある訳ではないが、
日本においてはサインを入れることを、嫌うクライアントが多いのは事実。

「仕事で頼んだ作品は自分のモノだから、サインは入れてくれるな。」
というまでの無知なクライアントは、現代にはさすがに殆ど無いが、
説明しないと、版権も著作権も理解していないことは少なくない。

またイラストレーター側も、自分本意のスタイル以外の仕事には、
サインを入れることを躊躇う。

印鑑が全てで、自筆サイン文化のない日本では必然的な現象なのだろう。
日本画(風)の絵の落款などは、サインの代りというよりも、
絵の一部と化してしまっている。

だから、
たまに作品にサインを入れてくれと求められると、妙に緊張する。
慣れていないので、サインそのものもぎこちなく、シックリこない。

サインをするには、それ相応の鍛錬が必要だ。
それそのものが作品なのだから。

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